…小さな空間をリアルな演技で満たし、大変よい公演だったと思います。
河合祥一郎(東京大学大学院准教授)
…日常生活の中で、表面に現れている一つの状況を、人々がそれぞれ、全く違う認識で見ているということが浮かび上がってくる。とてもおもしろい戯曲だし、それがクリアに演じられていた。
山口宏子(朝日新聞論説委員)
初演時、「悲劇喜劇」2010年6月号演劇時評より一部抜粋
まだ芝居の「し」の字も知らなかった頃、再演は気が重かったりしました。初演はまぐれだと思っていたのです。でも、つかこうへいさんは毎年のように再演、改訂版を繰り返し、他劇団や学生にもどんどん上演を許可していました。繰り返しに堪えないものは容赦なく切られ、作品も役者も鍛えられました。何より新鮮さ、一回性の大事さを教えられました。「ゆすり」も「罪」もかわいい子供です。今度の再演でどんな成長を見せてくれるでしょうか。10年後、20年後に各地で上演され、「オリジナルはアル☆カンパニーってとこがやったんだ」と言われたら最高です。―――平田 満
新宿・SPACE雑遊
2011/9/10(土)~19(月・祝)
料金[全席指定・税込]=一般:3,800円/学生:3,000円[入場時学生証提示]